PH|防音性の高いピアノルーム

作品名 |PIANO HOUSE K.448

所在地 |愛知県名古屋市

主要用途|ピアノのための防音室

施工  |株式会社尚立住建

建築面積|23.0㎡

工事費用|600万円

竣工日 |2014年

Archdaily, DEZEEN, homily, WAN AWARDS 2017 Finalist


うずまき状の平面をもつ、ピアノ演奏を楽しむための小さな空間です。

敷地は、間口7m×奥行き15mの細長い土地であり、周辺は閑静な住宅地です。建物を敷地に対して10度ほどふって配置することにより、建物まわりに適度な余白を生み出し、それを緩衝領域としながら周辺に対する防音対策を講じました。

This house with a spiral shape plan is for playing the piano.

The site is 7m width and 15m depth, and surrounding area is a quiet residential quarter.

The blanks are created by rotating the house 10 degrees against the site, and it brought the soundproof effect as a buffer zone for surrounding area.

外部を囲むうずまき壁は、内部までまわり込んでおり、ゆるやかに外部と内部を連続させます。汎用性の高い素材を何層にも組み合わせながら、遮音層・吸音層をつくりだし、ローコストながら適切な遮音性能と響きをもった防音室となりました。音の波は、うずまき壁に囲まれた空気を伝わって、人の耳に届きます。内部にまわり込んだうずまき壁は、ピアノ音の伝達を調整するためカスタマイズ可能な仕様としており、音環境に変化をもたらす事ができます。

ピアノのアンサンブルが楽しみな、街の小さなホールとなりました。

The spiral shape wall is extended to the inside, so you can feel the continuity of internal and external space by the wall. We designed an acoustic layer and sound insulation layer by combining the general-purpose materials, so the soundproof chamber can have acoustic and echo function with a low budget. A sound wave can reach ears through air encircled with the spiral shape wall. The spiral shape wall extending to the inside is customizable for adjusting convey of piano's sound, so the wall can bring about changes in the sound environment.

It becomes the space that players can enjoy ensemble.

Photo by Hiroshi Tanigawa

NI&Co. Architects 一級建築士事務所

愛知県名古屋市の設計事務所'ニコアーキテクツ'です。主に名古屋を活動拠点としておりますが、全国各地に赴きます。 お客様のご要望や懸念材料を丁寧に読み解き、話し合いを重ねながらイメージを作り上げます。 納得されるまで何度もお打合せ・検討を重ね、イメージを共有しながらカタチにしていきます。 各種ご相談は無料で承っております。お電話、EMAIL、FAXにてお気軽にお問い合わせ下さい。

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